勘違いしてない?偏差値の高い高校に行くべき理由と、その状況とは?

よく『偏差値の高い高校を目指せ』という話がありますよね。

確かに偏差値の高い高校を目指すことは今後の将来を考えて大切だと思います。

しかしこの文言を盲目的に捉えて、とにかく高い偏差値の高校に行けばいい。行けなかったらおしまい。のように思ってはいませんか?

この記事では一部の勘違いした高校生やその保護者に向けて偏差値の高い高校に行くべき理由や、その状況についてお話ししたいと思います。

おそらく、この記事を読んでいる方はそれなりに頭がよく、大学進学を視野に入れている人だと思いますので、主にそっちに向けた話をしていきます。

(補足:高等専門学校についてはこの記事で考慮していません。高専はこの記事で書かれている学校タイプの枠外になってしまいます)

 

高校のタイプは大きく3タイプに分かれる

まず、知ってもらいたいのは、高校は偏差値で大きく三つのタイプに分かれるということです。

  • 進学校(9割以上の生徒が大学に進学する高校。およそ偏差値60以上)
  • 進学+就職校(進学と就職・専門学校で半々くらいの高校。およそ偏差値40以上60未満)
  • 就職校(9割以上の生徒が就職・専門学校へ進学する高校。およそ偏差値40未満)

具体的な数値に関しては地域差があるので、自分の地域の高校で調べてみてください。

 

とにかく、高校には『進学が当たり前=進学校』『進学も就職もある=進学+就職校』『就職が当たり前=就職校』の3パターンが存在しているということです。

そして当然ですが、生徒層によって学校の授業のあり方が変わってきます

(※一般的に進学校といった際には、難関大学への進学実績がある高校を指しています。今回の記事で使われている進学校は一般的に言われている進学校と自称進学校を合わせたものと思ってもらえればと思います)

 

高校によっては志望校の受験科目が受講できない

これは『進学+就職校』でありがちな悩みです。

例えば、理系の少し難しい大学になってくると、数学Ⅲまで必要になります。

しかし、『進学+就職校』ですと学校全体で見て数Ⅲを必要としない生徒が多い→授業が行われない可能性が高いです。

また、日本史A世界史A地理Aはやるが日本史B世界史B地理Bはやらない

化学基礎、物理基礎、生物基礎はやるが化学、物理、生物はやらない

など、主要3教科以外でも授業が行われないものも出てきます。

そんな高校の範囲なのに授業しない分野があっていいのか! という話ですが、高校で卒業するのに必修とされる単位というのは案外少ないのです。

文部科学省が必修単元についての資料を出していたのでリンクを貼っておきます。

高等学校の各教科に共通する教科・科目等及び標準単位数

『進学+就職校』の内でも、偏差値が高くなっていくにつれて大学受験をする人の割合が高くなり、結果として受験で使う教科の授業が開講されることになりますので、偏差値の高い高校に入った方が間違いなく受験では有利になります。

 

日本は最終学歴が重要視されています。そのため、いい大学に入ることがとても大きなメリットとなっています。

そして、そのいい大学に入るために必要な教科が、高校の偏差値によっては学べないことがあります。

これが、偏差値の高い高校に入った方がいい理由の一つです。

 

受験生が少ない環境はしんどい

偏差値の高い高校、つまり進学校では生徒のほとんどが大学を目指して受験勉強を行います。

その集団の中にいれば、受験勉強は当たり前ですのでそこまで苦ではないかと思います。

しかし、高校によってはそもそも進学を想定していなかったり、進学する人が学校の半分くらい、のような場合もあります。

 

私が教えていた偏差値50程度の高校に通う生徒はこのように言っていました。

「高校は進学クラスと就職クラスに分かれてて、就職クラスが動物園になってる。進学クラスもクラスの半分以上はもう指定校で決まっちゃってるから騒がしい」

その子は学力的にはG-MARCH程度の大学に進学を希望していて勉強を頑張っていたのですが、学校の生徒たちのほとんどはもう受験から離れてしまっている状態だったそうです。

こんな状況で受験勉強を続けるのは、不可能ではないですが、かなり辛いですよね

「人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ」ということです。

これはデータ等ないので感覚的な話になってしまいますが、体感『進学校は指定校を渋り、それ以外は指定校を活用する傾向にある』気がするので、『進学+就職校』で見かけ状進路が半々になっていても、実際に受験しているのは4分の1くらいになってしまっているということは他の高校でも起きていそうです。

 

そのため、本当に進学を希望するのであれば受験勉強を行うことが当たり前な高校=進学校に行くことは大きなメリットになります。これが二つ目の理由です。

 

進学校内で偏差値を落としても悲観しないで

上記の通り、通う高校によっては受験があまりに困難になります。

そのため、進学を選びたいのであれば『進学校』ないし、できるだけレベルの高い『進学+就職校』を選びたいです。

ここで、話したいのは『進学校』の中でのレベルについてです。

 

例えば、あなたが今模試で偏差値が65あります。そして偏差値66の高校と偏差値64の高校で迷っているとしましょう。

このとき、偏差値が高いところを絶対的に信じるのであれば、もう少しの努力で入れそうな偏差値66の高校を志望校とすると思います。確かに、高いところに入れるのであればそれに越したことはありません。

『できるだけ高いところに入った方がいい環境で勉強できる』というのは正しいです。

レベルの高い高校の方が、授業内容が少しハイレベルになる(生徒の需要に応えている)傾向にありますので、頭が良くなりやすいのはそうだと思います。

ただ、ひとつ理解してほしいのは同じ進学校であれば、劇的な環境の変化はないということです。

先ほどまで『進学+就職校』の話をしてきました。確かに『進学+就職校』と『進学校』では環境に劇的な違いがあります

就職する生徒がいればそのためにクラスを設けますし、なんなら学校の中に2つの学校が入っていると考えても問題ありません。

しかし『進学校』という括りの中であれば、レベルの差こそあれ最低限受験に必要な科目の授業はありますし、全員が受験勉強をする環境があります

 

ですから、私が伝えたいのは貴方や貴方の子供が『進学校』の枠組みの中で志望校を落としたりしたとしても、そこまで悲観しなくていいですし、そこまで責めないであげてほしいということです。

いい高校に行くことも大切ですが、高校でどれだけ勉強できるかの方がもっと大切です。

高校で偏差値70程度の高校であっても、卒業するときにはおよそ3分の1の生徒がG-MARCHにも入れないレベルになる(日大の附属行った平均的な人と最終学歴同じになる)ことは普通ですので、とにかく高校に入ってから頑張りましょう。

 

まとめ

  • 高校には『進学校』『進学+就職校』『就職校』の3タイプある。
  • 『進学+就職校』では、大学受験に必要な教科の授業がない可能性がある。また、学校ないで受験しない人の割合が高く、受験に集中しにくくなる。
  • 偏差値が高くなれば、授業が開講されないという心配や、受験に集中しにくいという不安は減っていく。
  • 進学したいなら『進学校』に入った方がいい。
  • 進学校内でも、できるだけ高い偏差値に行ったほうが環境はいいが、志望校を落としても悲観しなくていい。
  • 高校でどれだけ勉強できるかがもっと重要。

まとめとしては上のようになります。

偏差値の高い高校に行くことは大切ですが、大学受験をするための環境が整っているかどうかがもっとも重要視すべき点です。

理由を分かった上で、志望校選びに役立てて見てください。

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