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共通テストに『情報』が追加。いつから?どんな問題?使う大学は?対策は?

大学入試センターから令和7年度以降の大学入試共通テストに『情報』が追加されることが告知されています。

令和7年度以降の試験に向けた検討について

最も詳しい情報を知りたい方は上記の大学入試センターの一次データに当たっていただくとして、本記事では『情報』についての情報を軽くまとめると共に予想少しばかり述べさせていただこうと思います。

 

令和7年度から=2022年4月高校入学からスタート

一般に、令和7年度は2025年4月からの1年間を指しますが、大学入試センター的には『令和7年度の試験から』とは『2025年1月の試験から』のことを指しています。

分かりにくいので大学入試センターは年度の取り扱いを一般的なものに合わせてほしい

したがって、『情報』が追加された試験を受けるのは2022年4月に高校に入学した生徒からとなります。

『情報』は既に私たちの背後に忍び寄っているのです。

 

試験内容は読み物感が強い。時間は60分

大学入試センターから情報のサンプル問題が公開されています。実際の試験はまだ先ですので、今はこの問題をあてにするしかありません。

平成30年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入試共通テストからの出題教科・科目情報サンプル問題

問題を見ていただければわかるように、かなり分量があり、読み物感が強いです。つまり、現行の内容でいうならば、問題形式は地・歴・倫理や数学の思考力問題のような雰囲気があります。

ビット数の問題では二進数変換などの計算や、プログラムのコードを読み取って穴埋め、さらにはガッツリ統計問題など、内容的には数学に近いものとなっており、全ての問題が思考力問題になった数学の試験と捉えていいかもしれません。

また、試験時間は60分で2日目最後に行われる予定だそうです。

令和7年度大学共通テストからの試験時間割(イメージ)

読み物感が強い=時間に追われるということですので、共通テストの他教科の例に漏れず『情報』においても素早い処理が求められる試験になるだろうと予想されます。

 

全ての国立大学が『情報』を利用

共通テストに『情報』が追加されるといっても、実態としては受験しなくてよかったり他の教科で代用可能だったりするんじゃないの?と考える方も少なくないかと思います。

しかし、現状全ての国立大学でこの『情報』を利用することが言われています。

国立大受験、6教科8科目へ25年共通テストから「情報」追加

『情報』の受験における取り扱い(傾斜配点などの話)については各大学・各学部ごとに異なってくると考えられますので、志望する大学の発表を待ちましょう。

 

『情報』の対策はどうすればいい?

まだ『情報』は始まっていませんので、問題の傾向なども掴めません。

ただ、サンプル問題の内容的に昨今の数学に近いその場での読み取りが求められそうであることから、まずは学校の授業=教科書の内容を押さえておくこと、そして多くの模擬試験に取り組むことがよい対策になるかと思われます。

問題の傾向が分からないのに模擬試験とはこれ如何に、と思われる方もいるかと思いますが、模擬試験の意義は内容が的中しているか否かだけではありません。

傾向が掴めないなりに作られた試験であっても、ぶっつけ本番で問題で行われている操作を理解する力は鍛えられます

2022年1月の共通試験数学Ⅰは過去最低レベルの平均点を叩き出しましたが、あの試験で高得点を取るために必要だったのはある程度の基礎と初見問題への高い対応力だったと個人的には考えています。

情報もサンプル問題を見るに読み物感が強く思考力問題の形式を取ってきそうですから、対策としては共通テストの数学と同じように勉強していくのが良さそうに思えます。

 

終わりに

今回は共通テストに新たに追加される『情報』についてのまとめと予想を書かせてもらいました。

試験内容が増え、本当にこれからの高校生たちは大変だと思います。

この際、受験生の負担軽減のために共通テストの教科を減らしてあげた方がいいのではないかと思いますが、どうにもそういった方向には進みませんね。

ここまで読んでくださりありがとうございました。またの機会にお会いしましょう。