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『受験は団体戦』は本当?

高校3年の受験生になると、学年集会などで『受験は団体戦です。力を合わせて頑張りましょう』のような話をされるのは、受験生あるあるです。

学年集会の話なんてまともに聞いてないよって人はさておき、真面目に聞いていた人の中にはこの『受験は団体戦』は正しいのか?という疑問を持つ人もいるかと思います。

この記事では色々な高校生を見てきた私が、一つの個人的な意見を書いていきたいと思います。

 

『受験は団体戦』は正しい

早速結論ですが、『受験は団体戦』は正しいと私は感じています。

というのも

この2つが大きな理由です。

大学受験をしようとしている方々は、休日であれば10時間以上は勉強すると思うのですが、この時間はよっぽど勉強が好きな人ではないと、1人でこなすのは難しいかと思います。

しかし、高校の友達が『みんな』やっていれば『私も』やらないと、と半ば流されながらでも勉強ができてしまいます。

そして、大学というのは友達と一緒のところに!みたいな仲良し受験をする人は少ないです。

大抵、将来自分が何をしたいのかを考えてそれにあった学部を受験すると思います。

そのため、高校受験のときのような、友達と受験校が被って蹴落とし合うということは滅多に起きません。

友達と争う必要がない+協力すればたくさん勉強できる→受験は団体戦

ということになります。

よく11月ごろ指定校推薦で私立に受かって受験勉強から離脱する人に、学校の先生が『学校の雰囲気を乱さないように』と指導することがありますが、みんなと一緒なら頑張れるという理由です。

 

『受験は団体戦』と言っている学校は、大抵言う必要がない

ここがこの記事の一番言いたい部分です。

『受験は団体戦』、これは間違いありません。

しかし、『受験は団体戦』ということを口すっぱくいう高校は、大抵そんなことを言う必要がないんじゃないのかという話です。

『自称進学校』という言葉があります。

世の中では『進学校』のことを難関大学の合学を目標としておりその実力もある高校といい、『自称進学校』は難関大学への進学実績はほどんどないがそれでも進学校のように振る舞う高校というように捉えられているかと思います。

今回話題となっている『受験は団体戦』という言葉は、この『自称進学校』の間でよく言われるようなのです。

しかし、私が思うに『自称進学校』といえども、学年のほとんどが大学受験をする人たちです。そんな人たちが受験期になったというのに勉強をしないとは到底考えられません。彼ら彼女らは放っておいてもある程度勉強に向かいますし、少なくとも勉強しないといけないという気持ちは持っているはずです。

個人的にはやらないといけないことをやれやれ言われるのは逆効果だと思うので、自称進学校では指定校で早く受験を終えてしまった生徒たちに対してのみ『受験は団体戦』という話をするべきだと思います。少なくとも、高頻度で学年集会を行うべきではないでしょう。

 

『受験は団体戦』が必要なのは自称進学校ではない

本当に『受験は団体戦』という言葉が必要なのは、就職組と進学組が学校内で半分ほどに分かれてしまう高校です。

私はそのような『進学+就職校』に通っていたわけではありませんが、生徒に聞いている感じこのような学校では『受験は団体戦』という話を口すっぱく言われていない印象です。

確かに、大学受験という試合に参加しない人たちに『受験は団体戦』といったところで、いや俺たち試合出ないから……で終わりですから、厳しく指導されないのでしょうけど、受験をする子達からすればつらいですよね。

就職組の生徒からすれば高校が最後の学生生活ですから、できるだけ思い出を作りたいわけです。なので、先生たちもそのような生徒たちに向けて受験生がいるからお前ら黙ってろとは言いづらいですよね。

『受験は団体戦』という言葉が本当に必要な『進学+就職校』では、そこの言葉を徹底することは難しいという話でした。

 

おわりに

今回は『受験は団体戦』が正しいのかについて話しました。

個人的な見解ですが

このようになっています。

皆さんの高校はどうなっていますか?