〜ある日の授業〜
先生!
中学受験を考えてるんだけど、いつごろから対策ってすればいいんだ!?
授業中にそれを聞くのは如何なものかと思いますがそれはさておき、中学入試の対策ですか。
どうやら小学校3年生の2月から受験勉強に取り組むのがいいというのが通説のようですよ(検索した)
えっ、俺もう6年生なんだけど……
マジ無理……受験やめよ……
ちょっと待ってください。
諦めるのはまだ早いですよ。
確かに、たろうさんの今の学力や志望校によっては手遅れの可能性もありますが、間に合う可能性だって大いにありますから。
それに、中学入試はたとえ失敗したとしても普通に地域の中学校に進学することができるのでリスクがありませんから、しておいて損はないかと思いますよ。
塾の選び方についても少し話したいですが、本筋から逸れるのでそれは別の日にしますね。
志望校が公立中学校の場合
公立中学校では、入試問題として『適性検査』を行います。
『適性検査』というのは小学生たちが普段解いている学校のテストとは打って変わり、思考力を問うような形式のテストになっています。
問題の違いの例をあげた記事→ここ
そして、適性検査型のテストでは、基礎知識がなくても解けるような問題が多々存在します。
その代わり、別のテクニックが必要になってくるので、これを学校の勉強とは別に行わないといけません。
これは塾にもよるので入りたい塾に確認してもらいたいのですけど「適性検査の問題演習をいつから行うのか?」と言われれば、早くて小6はじめ、大抵の塾は夏休みから本格的に過去問と似た形式の問題を解き始めるのではないかと思います。
そうなると、夏休みまでは何をするかといえば、基礎的な学力の定着のための授業をするということになりますね。
これはつまり普段の勉強ができていない人向けの授業です。
もし仮に普段の授業で常に満点近く点数をとっているのであれば、小学校6年生からでも適性検査形式の受験校は十分狙えるでしょう。
もちろん、公立中学校の全てが高学力なわけではありません。
近隣で一番高いレベルの公立中学校を狙わないのであれば、普段のテストであまり振るわないという生徒でも狙えるでしょう。
とにかく、公立中学校は対策をした人としなかった人で大きく差が出るので、すぐにでも始めたほうがいいと思いますよ。
志望校が私立中学校の場合
私立中学校では、入試問題が学校ごとにそれぞれ異なります。
公立中学と同じように『適性検査』形式の試験を行う中学校もあれば、普段のテストのように普通に教科の試験を行う中学校もあります。
これに関しては本当に千差万別なので、志望校の過去問をすぐに確認したほうがいいかと思います。
もし仮に志望校が適性検査形式の試験をとっているのであれば、小学校6年生から適性検査の対策をすれば、対策が遅すぎたということにはならないでしょう。
もし仮に志望校が普段の学校と同じように教科の試験の形式をとっているのであれば、小学校6年生からでは少し厳しいかもしれません。
もちろん、普段の勉強が良くできているのであれば、小6からでも受験勉強を始めて間に合うと思います。
私立の中学校は、学校のレベル(偏差値)もかなり多種多様になっています。
そして、試験の難易度も多種多様です。
知識を多く要求してくる学校の対策は単純に時間が足りなくなる可能性があるので注意が必要ですが、そこは今の自分の学力との相談ですね。
おわりに
うーん、そうだなぁ。
俺は普段学校のテストは良い点とってるし、私立の中学でも間に合うかもしれないってことか。
そうですね。
ただ遅れているのは事実ですから、志望校は公立が私立のどちらかに絞ったほうがいいかもしれませんね。
よほど近隣の中学校に通いたく無いというのでなければ、そちらの方が高いレベルの学校に挑戦できるでしょう。
最後に、フローチャートを使って今日のまとめをしましょう。
《本日のまとめ》
ただし、基本的に中学受験にリスクはないので受からなそうでも(もっといえば入学するつもりがなくても)受験しておいたほうがいいと思います。
おまけ(塾に通いたくない場合)
中学受験の対策は基本的に塾に通ってすることを想定しています。
しかし金銭的に塾はちょっと……という人は少なくないと思います。
その場合、適性検査や中学入試の対策テキストが売られている(楽天市場とかで調べると普通に出てきます)ので、それを購入するのが良いかと思います。
これはあまり推薦されていないことですが、塾で使われているテキストをメルカリで流してしまう人もいるので、そちらをチェックしてみるのも良いかもしれませんね。