〜ある日の授業〜
sinとかcosとかtanとか俺は英語がしたくて数学してるんじゃねえんだよ!
こんな馬鹿げた単元やってられるか!
俺は帰らせてもらう!
たろうさん、いきなり死亡フラグを立ててどうしたんですか?
一応、授業途中なので席に戻ってくださいね。
sine、 cosine、tangent……つまり三角比の値は最初の頃は覚えるのが大変ですよね。
そんなこと言って、先生は余裕で覚えられたんだろ?
嫌味っぽい大人は嫌いだぜ。
今日も今日とて素晴らしく先生への当たりが強いですね、たろうさん。
いえ、先生も最初は覚えるのに苦労しましたよ。数学が好きな人は大抵暗記が嫌いですからね。
なので、今日の授業では今を乗り越えるためにサクッと簡単な三角比の覚え方を紹介しましょう。
問題を解く前にサクッと表を作ろう
三角比の値をまとめた表の作り方を紹介します。
30秒ほどで作れるので、わからなくなったらすぐ書いてしまうのがオススメです。
①まず初めに、次のような枠組みを作りましょう。
横に3本、縦に5本線を引きます。
②次に、そこに文字を書き入れていきます。
まずはsinとcosとtan、そして角度を入れます。
③次に、sinとcosの行に「√ /2」を書き入れていきます。
もちろん、分数を縦で書き入れても大丈夫ですよ。
④そして、ルートの中身にsinは左から「0,1,2,3,4」、cosは左から「4,3,2,1」と書き入れていきます。
⑤最後に、「sin÷cos」をした値をtanに書き入れて終了となります。
先ほどの分数を横書きしておくと、この時の計算が少し見やすいのでおすすめです。
表は綺麗に書く必要は一切ありません。
時間がかかってしまったら、面倒ですし、問題を解くモチベーションがなくなってしまいますよね。
雑でいいので、サクサクと書けるようになれば、何度もこの表を使って問題を解くことになりますし、何度も書けば暗記に繋がりますよね。
おわりに
まあまあ覚えやすいかもしれないな。
一定の評価はしてやるよ。
随分と偉そうですがそれは置いておいて、表での覚え方はとにかくスピードが命です。
テスト開始直後に、すぐにこの表が作れるようになればとても助かりますよね。
なれてくれば、問題に目を通しながらでも作れますよ。
それでは本日のまとめです。
本日のまとめ
三角比の値が分からなくなったらすぐに表を作ろう。
・表の作り方
①横に3本、縦に5本引く。
②sin,cos,tan,角度を書き入れる。
③sin,cosの行に「√ /2」を全て書き入れる。
④「√」の中身にsinでは「0,1,2,3,4」
cosでは「4,3,2,1,0」と書き入れる。
⑤「sin÷cos」をしてtanを計算する。
〜授業後〜
たろうさん、三角比の覚え方は、今日やった表の方法の他にもいくつかあるんですよ。
ん? 表で覚えられるんだから、他の方法なんて必要なくない?
そんなの覚えるよりゲームがしたいんだが?
いえ、表で値だけを暗記してしまうと、たまに三角比がどのようなものだったのかを忘れてしまう生徒がいるのです。
ちなみに三角比とは「直角三角形の辺の比に関する値」のことでしたが、そのことをたろうさんは覚えてますか?
……覚えているが????
忘れていたようですね。
というわけで次回は三角比の最初の授業でやった三角定規での覚え方をおさらいしましょう。
それと、2年生でやることになる単位円との関連に少し触れようかと思います。
一緒にホールケーキを3等分できるようになりましょう。
────次回へ続く