目次
この記事に書いてあること
・pdfをレイアウトを変えずにKindleに対応した形式にする方法
・ファイル入稿後の落とし穴(銀行口座どうする問題)
はじめに
おそらく、この記事を読んでいる人はKindleで自書を販売しようと書籍の詳細を記入して、いざコンテンツ入稿となったところで足止めを食らった人だと思います。
もしかしたら、試行錯誤してみたがpdfのときとレイアウトが全く異なったものになってしまって断念という人もいるかもしれません。
私も本当に悩みました。
この記事では、レイアウトを変えることなく、pdfファイルをKDPに対応した形にする方法を、自分の備忘録を兼ねて紹介します。
pdfをレイアウトを変えずにKindleに対応した形式にする方法
Kindleセルフ出版では、pdfに対応しているとは書かれているのですが、どうやら日本語には対応しておらず、pdfを入稿すると日本語の部分が全て消えてしまいますし、レイアウトもめちゃくちゃになります。
Amazonによると、対応している形式は以下の通りだそうです。
この中でも、私はEPUBの形式での入稿に成功しました。
手順はシンプルで、pdf(TeXで出力したやつ)→jpg(画像化)→epub(電子書籍形式)の順で変換していきました。
PDFからJPGへの変換
無料でPDFをJPGに変換します。 Google Chrome™でPDFからJPGに - |
インターネットで「pdf jpg 変換」と検索すると、変換してくれるサイトなどがヒットするかと思います。
Google Chromeの拡張機能でこの変換をしてくれるものもあるので、上のリンクはその一例として貼っておきました。
何度もKDPを利用する方は、フリーソフトを導入しておくのがいいのかなと思います。
PDF上の全ページを、または全画像を抽出してJPGに変換。オンラインで簡単に、そして無料でPDFをJPGに変換。 PDFをJPGに変換。PDFから画像を抽出 - iLovePDF – PDF用オンラインツール |
インターネット上で作業するならこれでもいいかもしれません。
JPGからEPUBへの変換
ここからは悪いことは言わないのでパソコンを使いましょう。
iPadだけで作業したいという人は変換サイトのサブスクリプションを購入しないとこの作業はできないかと思います(無料で複数のjpgファイルをepubに変換できるサイトが見つかりませんでした。見つけたら教えてください)。
私はフリーソフト「LeME」を使って変換しました(Windows Mac両方対応らしいです)。
電子書籍ファイル「EPUB」の作成ソフトウエア「LeME」のサイトへようこそ! LeMEは、あなたの電子書籍出版をお手伝いします。 Word(docx)/テキスト(txt)/画像(jpg, png)を素材にして、あなただけの素敵な電子書籍を作りましょう。 LeME | Let's make the ebook! - |
このソフトは本当に使い勝手がよかったので、今後の入稿もこのソフトで行っていこうと思っています。
使い方については、上記リンクの公式ホームページの漫画イラスト集を参考にしてください。
EPUBファイルを作ったあと、最後のページにLeMEのアイコンが追加されてしまいますが、製品版を購入することで、それを消すことができます。積極的に購入しましょう。変換サイトのサブスクを購入するより絶対いいと思います。
いざ入稿
入稿できました。
このページでKindleでの表示はどうなるのか確認できますが、綺麗に表示することができていました。
一応宣伝ですが、積分オンリーの計算ドリルを販売しました。安いので買ってください。Kindle unlimitedなら無料です。
Amazon.co.jp: 積分地獄 上巻 eBook: 長瀬 優希: Kindleストア Amazon.co.jp: 積分地獄 上巻 eBook... - |
ファイル入稿後の落とし穴(銀行口座どうする問題)
ここまできたら後は楽……と思いきやちょっと落とし穴があります。
それは売り上げの振込先の設定です。
私は4つの銀行口座を試したのですが、どうしてもブラジル(amazon.com.br)とメキシコ(amazon.com.mx)からの売り上げを振り込むことができないんですよね。
この問題は回避することができて、「銀行口座を追加しますか?」の問に「いいえ」で答えればいいだけです。
するとこの二つの国からの売り上げは小切手での対応になります。
終わりに
ちゃんと入稿できたでしょうか?
できればもっとpdfを気軽に入稿できるようになってくれればいいのですが、現状この画像化してから電子書籍化というのがレイアウト崩れなくていいのかなと思います。
ただ、この方法にも問題点があって、それは画像になっているため、文字認識をしてくれないということです。
人によっては、電子書籍の文章をコピペしたいという人もいますので、そういう人の需要には答えられなくなります。逆にコピペされたくないから画像化はメリットだと考える人もいると思うのでそこは一長一短ですね。