はじめに
受験勉強と言われても何をしていいのかわからない人は多いと思います。
この記事では受験勉強を3つのステップに分けて説明していきます。
①基礎固め
受験勉強を始める際に、最初に各教科の基礎的な知識を固めるという人が多いです。
実際、基礎固めをしたかしないかで、その後問題を解くときの効率が、そして何よりストレスが軽減されます。
具体的に何をすればいいのかといえば
- 単語・用語の意味を覚える。
- 文法を覚える。
- 公式・法則を覚える
ということになっていきます。
単語や用語について、教科書や参考書の赤字(重要ポイント)を中心に覚えていきます。
文法について、英語はもちろんのこと、古文や漢文の文法も確認していきます。
公式や法則について、数学や物理の公式や、化学の法則について確認していきます。
基礎固めにどれくらいの期間をかけるのかは人によりますが(あまりにも基礎が定着していないならたくさんやらなければならない)、個人的には2ヶ月程度でざっくりと学習していくのがいいのかと思います。
②実践演習
基本的なことを押さえた後に、実戦形式の問題に挑戦していきます。
具体的には、「問題集」と呼ばれるテキストを解いていくことになります。
問題集と参考書の違いについてはこちらの記事も合わせて確認していただければいいかと思います。
問題集を解いていく中で、わからない用語などが出てくると思いますが、最初にざっくりと覚えた知識をベースに、新しい知識と結びつけていきましょう。
数学、理科(物理、化学)でわからない問題というと、「なぜその解き方になったのか」「なぜそのように考えていいのか」がわからないと言った事態に陥りやすく、また、そのような問題を解く上での裏話は解答・解説に書かれにくい傾向があると思うので、学校や塾など、詳しい人にアドバイスを貰った方がいいと思います。
問題集は多くの種類に挑戦するのではなく、1つの参考書を極めるのが個人的にはオススメです。もちろん、自分の選んだ問題集を完璧に把握したのであれば、新しい問題集を買った方がいいでしょう。
受験勉強のほとんどは、この実戦演習になってくると思います。
③志望校対策
最後に志望校対策を行います。
こちらは期間にして1、2ヶ月ほどでいいのかと思います。
具体的に何をするのかといえば、2つあります。
- 志望校の過去問を解いて、出題形式に慣れる。
- 過去問から問題の傾向をよむ。
出題形式に慣れるというのは、学力とは関係ありませんが、問題を解くときの時間配分などが掴みやすくなり、テンポよく問題を解くことができるようになります。
英語等はそれが顕著で、「この学校はリスニングの説明時間はこれくらいで、リスニングの大問2は描写選択だから、大問3を先に読んでおこう」などの戦略が立てやすくなります。これはかなりのメリットに思えますよね。
出題形式が変わることだってあるだろう!という方もいるかもしれません。実際、変わることもあります。しかし、あまり大きく変化することはないと考えられます。
入試問題は、例えば高校入試であれば中学高校の先生が作ることになるのがほとんどですが(教育委員会が小中連携が強いところは高校だけなのかなと思ったりしますが詳しくは知りません)、前年度のものを参考に作っていくことになるはずです。入試の伝統を崩すのはかなり勇気が必要でしょうし、大きな変化は起きにくいと考えられます。
また、過去問の傾向をよむというのもあります。
半ば迷信になってしまいそうな部類でいえば、この学校は選択問題で(ア)が出やすいとかです。
しっかり考察するのであれば、「この学校は毎年地学分野で、天体を必ず出してくる」「この学校は毎年、古典で作品の成立時期を聞いてくるが、平安時代以外が出たことない」など(後者は私の実体験)問題選びに傾向がある学校はたしかに存在します。
おわりに
今回は3つのステップで受験勉強の流れを説明していきました。
受験勉強に取り組むのが遅くなったという人は、最初のステップを飛ばして、実戦演習から取り組むのが良いかと思います。
ただし、解けない問題が多くなり、精神的に辛いことになることが予想されるので、心して挑みましょう。
皆さん、受験勉強頑張ってください。