はじめに
受験勉強を始めようと決心した時、最初の壁となるのは勉強時間だと思います。
受験期の1日の勉強量というものは、特に受験を経験していない中学生にとっては、かなりギョッとするものがあり、数字を見ただけで諦めてしまいそうです。
今回は、筆者自身が実践していた勉強時間の管理方法についてお伝えしていきたいと思います。
①〜③の手順を踏んで自分の1日のスケジュールを組み立ててみてください。
①1日の最低勉強時間と目標勉強時間を決める
まずは1日の最低の勉強時間と目標勉強時間を決めましょう。
目標の勉強時間はこちらも参考にしてもらえればいいかと思います。
最低勉強時間を決める理由としましては、「昨日はたくさん勉強したから、今日は遊ぼう」のような心持ちは勉強する上で良いとは言えないということが挙げられます。
また、体調的に気分が乗らないという日は必ずありますので、その時のために、目標の勉強時間とは別にそのような時間を設けた方がいいでしょう。
まずは安定してこれだけの時間は絶対にやる。やらないと精神的に落ち着かない、といったボーダーを自分で決めましょう。
ボーダーの決め方は、目標勉強時間の6〜8割程度が良いかと思います。(あまり少なくしすぎると慢性的に学習時間が少なってしまいますので)
②1日で絶対に外せない時間(用事)を確認する
受験期だからといって、1日三食、入浴、睡眠などの時間を削るのはやめておきましょう。
仮に無理が祟って風邪を引いたとすれば、それは1日ないしそれ以上の時間を失うことになります。
また、劣悪な環境(いわゆるストレスのある環境)では頭の回転が悪くなり、これもまた学習効率の低下に繋がりますので、人間らしい生活は保ちつつ勉強をすることは結果としてプラスになると思います。
例を提示します。
今回はこのアプリを使って休日1日の外せない時間を結構緩めにまとめてみました。使い方も簡単でいいアプリです。
こうまとめると、絶対に外せない時間を除くと、勉強に使える時間が見えてきます。
上の例では
- 8:00〜12:00 の4時間
- 13:00〜18:00 の5時間
- 19:00〜21:00 の2時間
- 21:30〜00:00 の2時間半
の合計13時間半が使用可能時間であることがわかります。これが1日の最大学習時間になります。
③最低の勉強時間を使用可能時間に振り分ける
②で決めた時間に、勉強時間を割り振ります。
勉強に使える時間のかたまりを先に決め、その小さな塊の中で最低でも何時間勉強するというボーダーを設置します。
ある高校生Aくん(1日の目標勉強時間10時間、最低勉強時間8時間の生徒)を想定して具体的な例をあげます。
この高校生は最低勉強時間が8時間なので、この8時間を使用可能時間(8:00〜12:00 の4時間、13:00〜18:00 の5時間、19:00〜21:00 の2時間、21:30〜00:00 の2時間半)当てていきます。
- 8:00〜12:00 で2時間半
- 13:00〜18:00 で3時間半
- 19:00〜21:00 で1時間
- 21:30〜00:00 で1時間
このようになりました。
それぞれの使用可能時間のかたまりごとに1時間以上フリーな時間が設けられています。
それらのフリーな時間から少しづつ勉強時間を捻出し、目標の勉強時間を達成できるようにするという流れになります。
おわりに
今回は受験勉強における、勉強時間の確保の仕方について書いていきました。
中学生、高校生の方は勉強を頑張ってください。
ここからは保護者の方へになってしまいますが、受験期のお子様を持つ保護者の方は、これまで以上に、朝食昼食夕食の時間には気をつけないといけないのかと思います。
食事の時間は、生活リズムを作る上で重要な要素となっています。食事の時間を変えた方がいいと言うわけではありません。
いつも通り、安定して何時にご飯になるという予定を立てやすい環境が、お子様の支えになってくると思います。大変かとは思いますが、お子様とともに頑張っていきましょう。
「受験勉強の仕方は?まずは勉強時間の確保が重要です【中学生・高校生・保護者向け】」への2件のフィードバック