1.はじめに
2020年から、プログラミング教育が小学校で必修化します。
それに合わせてご家庭でもその予習をしたいと考えている保護者の方も多いかと思います。
今回は、難しいプログラミング言語を一切使うことなく、スマートフォン(タブレット、PCももちろんOK)でプログラミング学習の一部を学習できるアプリを紹介します。
2.「Viscuit」とは
「Viscuit」とは、2003年にNTTの研究で開発された「誰でも簡単にプログラミングを体験してコンピュータの本質が理解できる」をコンセプトしたビジュアルプログラミング言語です。
参考:ビスケットとは
ここでは、プログラミング「言語」と表現されていますが、そんなむつかしさを感じることはありません。
Google play やApp Store で「viscuit」と検索するとアプリが出てきます。
公式ホームページからでも問題ありません。
アプリの画面を見ていきましょう。
アプリを開くと、最初にこのような画面になります。
複数人で1つの作品を作ることもできますが、今回は「ひとりでつくる」モードでやりましょう。
するとこのような画面が出てきました。
画面を見てわかる通り、「Viscuit」には言葉一切出てきません。
左下に文字が書かれていますがロゴなのでそこは許してください。
使い方は非常に簡単で直感的です。
右側にあるペンのマークを押しましょう。
絵を描くゾーンとパレットが出てきます。
ここに絵を描いて、それを動かすことができるのが、このアプリになります。
「Viscuit 」の実践例については、公式のホームページでいくつか紹介されていますので、そこで紹介されていない一例をこちらでは紹介してみようと思います。
参考:
3.「Viscuit 」で月の満ち欠けを表現
タイトルの通り、月の満ち欠けを表現してみましょう。
まずはパレットを開き、満月を描きます。
パレットで色を黄色に変更(黄色のところをタップ)して、指で塗っていきます。なるべく綺麗な丸になるようにすると見栄えが良くなります。
ここから先は、少しずつ、この満月を欠けさせていきましょう。
右側に自分が描いた絵が並びますが、それをタップすると、薄っすらと前に描いた絵が表示されます。
それを参考にすると綺麗に描きやすいですね。
最後に真っ黒の丸(新月)を描いて一旦止めましょう。
次に自分の描いた絵を動かすための準備をしていきます。
虫眼鏡が2つついたようなボタンをタップしたまま、左のスペースにスライドしましょう。
そして、虫眼鏡の中に描いた絵を入れます。(虫眼鏡を動かしたのと同じ要領でできます)
虫眼鏡ボタンの意味は、左側の絵を右側の絵にするという意味のボタンになります。
満月から、徐々に欠けていくように絵を入れていきましょう。
できました。
こう見ると、最後の新月が雑ですが、背景が今回は黒なのであまり気にならないと思います。
これで描いた絵を動かすことができます。
最初に描いた満月を左上の黒いスペースに動かしましょう。
すると、絵が動き出します。(コマ送りで画像を載せます)
無事、満月を欠けさせていくことができました。
今回は、満月→新月までを作りましたが、この後に新月→満月までを作ることで、満月→新月→満月→新月→満月→新月→……
といったようにループさせることが可能です。
4.おわりに
今回は小学生向けのプログラミング教育を体験できるアプリを紹介しました。
スマートフォンでもできますが、このアプリはタブレットの方が使いやすいかと思います。
「Viscuit」自体は無料ですので、是非ダウンロードしてみてくださいね。