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共通テスト数学っぽい穴埋め枠の作り方【TeX Writer】

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共通テスト(センター試験)の数学っぽい形式で問題を作りたい衝動に駆られるとき、ありますよね。

センター数学の枠の大きさには大体基準があって、2文字までは同じ大きさの枠、3文字以上は文字に合わせた長さの枠になっているようです。

というわけで自分なりに作ってみました。

今回の目標としては、上の画像のような穴埋め問題が作れるようになることです。

 

毎度のことですが、このブログでは基本的にTeX Writerというアプリを使っています。パソコンのTeX Worksとかだとどうなるのかわからないので、そこはご注意ください。

 

追加して欲しいコード

以下のコードを\begin{document}の前に追加してください。

\usepackage{fancybox} %いい感じの枠組み
%\anaumeで太い枠の穴埋め\sanaumeで細い枠の穴埋め(主に2回目に登場する解答欄で使う)\banaumeで横に長い穴埋め(3桁以上はこれ)\bsanaumeで横に長い細い枠
\setlength{\fboxsep}{1pt} %枠の大きさ設定
\newcommand{\anaume}[1]{\setlength{\fboxrule}{1pt} \framebox[40pt][c]{\mbox{\textbf{\large{#1}}}}\setlength{\fboxrule}{0.4pt}}
\newcommand{\sanaume}[1]{ \framebox[40pt][c]{\mbox{\large{#1}}}}
\newcommand{\banaume}[1]{\setlength{\fboxrule}{1pt} \fbox{\mbox{\textbf{\large{\phantom{a}#1\phantom{a}}}}}\setlength{\fboxrule}{0.4pt}}
\newcommand{\sbanaume}[1]{\fbox{\mbox{\large{\phantom{a}#1\phantom{a}}}}}
\newcommand{\sisuuanaume}[1]{\setlength{\fboxrule}{1pt} \framebox[16pt][c]{\mbox{\textbf{#1}}}\setlength{\fboxrule}{0.4pt}} %\sisuuanaumeで指数の穴埋め
\newcommand{\ssisuuanaume}[1]{ \framebox[16pt][c]{\mbox{#1}}} %ssisuuanaumeで一度登場した指数の穴埋め
\newcommand{\senntakuanaume}[1]{\setlength{\fboxrule}{0.6pt} \doublebox{\mbox{\textbf{\phantom{ア}#1\phantom{ア}}}}\setlength{\fboxrule}{0.4pt}} %\senntakuanaumeで選択肢問題の穴埋め
\newcommand{\ssenntakuanaume}[1]{\doublebox{\mbox{\phantom{ア}#1\phantom{ア}}}} %\ssenntakuanaumeで一度登場した選択肢問題の穴埋め

もし上のコードを追加してエラーが出た場合、fancyboxのファイルがない可能性があるのでそちらをダウンロードしてみてください。→fancyboxのダウンロード

2文字までの枠は \anaume{ }、3文字以上は\banaume{ }

上の画像のように、\anaume{アイ}とすると、アイの解答欄が作れます。

3文字以上ですと、はみ出してしまうのでその際は\banaume の大きいバージョンを使ってください。

 

一度使った解答欄の場合先頭に「s」をつけて細く

センター数学では出した答えを流用して話を進めていくことがあります。

その際に枠を細くしたいと思うのですが、そんなときは先ほどの\anaume \banaumeの先頭にsをつけて、\sanaume \sbanaumeにしてください。

こんな感じに、センターでよく見るあれになります。

 

使用例

実際に使ってみたのがこちらになります。

中々さまになっている気がします。

 

追記:\sisuuanaumeで指数穴埋め。\senntakuanaumeで選択問題穴埋め。

指数とか最近増えている統計範囲で使える選択問題用の穴埋めも作りました。

上の画像のように\sisuuanaume(指数穴埋め)と\senntakuanaume(選択穴埋め)で解答欄が作れます。

使用上の注意ですが、指数の穴埋めに関して2^{ }の{ }が無いとエラーを出してしまいます。

使う時は{ }を使って\sisuuanaumeを括ってください。

おわりに

今回センター風な枠を作ってみたはいいものの、2文字までと3文字以上で分けるのは普通に面倒な気がします。

入力された文字の長さに応じて動かすコマンドを変化させる方法がわかればもっといいものになりそうです。

ここまで読んでくれてありがとうございました。